地元の溺愛グルメ“天むす”!でもココだけはちょっと…?

8月18日は「米の日」。この地方の米グルメと言えば…そう、天むす!
地元の人々からも「ちいさくって美味しい!」「10個以上食べられそう!」と溺愛されている名古屋めしのひとつです。そんな天むすですが、実は、こんな声が…

「海苔がビロ~ンってなる」「嚙み切れない」
そう、小さなボディとかわいらしいフォルムの天むすですが、見かけによらず「食べにくい」という声も多かったんです…!(涙)

「天むすどう攻める?」「何口で食べる?」街の声を徹底リサーチ!

そこで「あらゆるサーチ」は、天むすを食べる街の人の様子を大調査!
やはり皆さん、天むすの海苔にかなり苦戦しているようです…!

こちらのお姉さんは海苔がちぎれなくてビヨ~ンと…。あちらのお兄さんもビヨ~ンと…。他にも”海苔ビヨ~ン問題”に悩んでいる方はチラホラいる模様。一口で食べようと大胆に挑戦した方もいましたが…あえなく撃沈…。さすがに一口は無理があったようです。やはり皆さん、苦戦するところは一緒なのですね…。

名古屋の街の皆さん63人に天むすの食べ方を調査してみたところ、上から食べる派(43人)が圧倒的に多かったものの、ひと口派(5人)、横から食べる派(5人)、下から食べる派(4人)もいらっしゃいました。

また、「何口で食べる?」という質問には、3口(33人)で食べるという方が半数を占める結果に。
海苔がビヨ~ンとなって食べづらいと思っている方もいたようですが、「天むすとは、そういうもの」と割り切っている方が多かったようです。さすが、東海地方の方々の天むす愛は深い…!

全国展開の人気店「地雷也」さんに聞いてみよう!「天むす」どう食べるのがベスト?

天むす店なら、天むすの正しい食べ方を知っているに違いない!
そこで取材陣が向かったのは、東京や大阪など、全国に展開している「地雷也」さん。
こちらの天むすは海老を二尾ずつ天ぷらにし、特製のだしが効いたしょうゆだれで味付けをしています。

「海老がちょうどふたつに分かれるということはないかもしれませんが、海老と海苔、米を半分ずつ召し上がっていただくのがいいかと思います。」
なんとまさかの縦半分説!街頭インタビューでは上から派が多数だったことをお伝えすると、「えええ…そうなんですか!?ああ…。」と驚愕する「地雷也」さんなのでした…。

天むす発祥の店「千寿」さんに聞いた!横巻き海苔に隠された当時の流行とは!?

続いてやってきたのは三重県津市。天むす発祥のお店、「千寿」さんです。
そもそも天むすの発祥は、天ぷら店を営んでいた初代、水谷ヨネさんが、夫の”まかない”として海老の天ぷら入りおむすびを作ったのが始まり。ふんわりと握られたごはんの中に、カラっと揚げた海老の天ぷら、塩だけのシンプルな味付けは今でももちろん看板メニューです。
「千寿」2代目女将の仲村さんに、天むすの海苔はなぜ横巻きなのかを伺ってみました。

「上皇后美智子さまがご成婚されるときに、ショールをかけていらっしゃった。それをかたどって先代が考えたんですよ。」
なんと、美智子さまのショールが天むすに…!!当時のミッチーブームにあやかって、天むすが名物になればということで、海苔を横巻きにしたということなんですね。
まさか、そんな願いと時代背景があったとは…!
ちなみに、天むすにきゃらぶきを添えて販売したのも千寿さんが初めてなんだとか。当時の先代の夫がたくあん嫌いだったということで、きゃらぶきにしたそうです。こんなところにも初代の夫婦愛が見え隠れしますね。
そんな「千寿」さんオススメの食べ方は…?

「一口だと海苔が切れやん(切れない)でしょ?上のご飯を先に食べて、ひっくら(ひっくり)返して下のご飯を、最後に海苔をほおばるとこぼれもせんし、いいよ。」
なんと!意外や意外、一口目は上から、二口目は下から、最後に真ん中というご回答でした。
東海地方の溺愛グルメ、天むす。それぞれの食べ方やルーツを調べることによって、さらに天むすへの愛と理解が深まったように思います。
皆さんもぜひ、美味しい天むすの食べ方を研究してみてくださいね♪