21日(午前10時38分)放送のメ~テレドキュメント「東京の日の丸」。主人公は今年の東京五輪でバスケットボール女子日本代表として銀メダル獲得に貢献した馬瓜(まうり)エブリンさん(26)です。選手としての活躍はもとより、持ち前の「トーク力」が評判となり五輪後はテレビのバラエティー番組ですっかり「売れっ子」になっているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

エブリンさんはガーナ人の両親のもと愛知県豊橋市で生まれ、小中学生時代を東郷町で過ごしました。メ~テレ取材班は彼女が13歳、中学1年の時から取材を続けています。中学校の校長室で初めて会った時、彼女の礼儀正しさと、強い意思を感じさせるまなざしに心惹かれ、「この人がどんな大人になるか見届けたい」と思い、カメラを回してきました。

メ~テレがエブリンさんのドキュメンタリーを制作するのは今回で4回目。そのすべてでナレーションを担当したのが女優の宮崎あおいさんです。エブリンさんが中学生の頃には優しい姉のように、なかなか成果が上げられない高校の頃には親しい友人のように、温かみある声で「語り」を添えてくれました。エブリンさんの「今」をどんな心で伝えてくれるでしょうか。13年の変遷と「今」の姿を、お楽しみに。(村瀬史憲プロデューサー)

※朝日新聞名古屋本社版 2021年11月17日掲載『教えて!ウルフィ』/「エブリンさんの13年」