三重県津市で愛される名産品とは？
今週の「マチQ」は、三重県の津市です。今日は地元の方なら誰でも知る、津市の名産に関するクイズです。
古くは港町として栄えた、三重県津市。そんな津市で長く愛され続けているものが、おぼろタオル。日本に無地のタオルしかなかった明治41年、柄を染める技術“おぼろ染め”で初めて作られた、画期的なタオルです。
おぼろタオルの森田壮さんによれば、変化を出すのがおぼろ染めの特徴なのだとか。水に濡らすと、乾いている部分の柄が鮮明に浮かび上がります。これが当時としては珍しい技術だったことから全国で人気を集め、会社名も「おぼろタオル」にしちゃったそうです。
その品質について伺うと、まずは吸水性、そして乾きやすさやしぼりやすさが良いとのこと。今では愛媛の今治タオル、そして大阪の泉州タオルと並んで、日本三大タオルの一つとなっています。
好評のシリーズはコメンテーターも愛用
おぼろタオルの中でも、最近好評なのが専用タオルシリーズ。これは、髪や顔など体の一部分に特化したタオル。例えば顔専用は、洗顔した後の敏感な肌に負担をかけないように、とことんこだわって作られているんです。部分ごとにタオルを変えるという発想は、確かにこれまでなかったかもしれません。
実はこの専用タオル、コメンテーターの山田美保子さんや井戸田潤さんも愛用しているとのこと。そこで井戸田さんに使い心地を伺うと、「本当にお肌は敏感なので、摩擦が非常に嫌なんです。だからタオルでぎゅっとおさえて、いつも使っています。」と話してくれました。お肌の状態が気になる方は、ぜひ使ってみたくなるのではないでしょうか。
今年新しく作った、あるモノとは！？
今回は、そんなおぼろファンの美保子さんと井戸田さんも恐らく知らない、あることをクイズにしました。今年、タオルではないあるものを作ったのですが、それはいったい何でしょう！？
A.歌 B.絵本
スタジオでは愛用者でもある美保子さんから、いきなり「もう、わかっちゃった」という声が。しかし、思い浮かんだものが今年なのかどうかは、ちょっと疑問が残る様子です。先に井戸田さんから回答を聞くと、選んだのはAの『歌』。歌を聴いてもらうことで、さらに多くの方々におぼろタオルを知ってもらいたいという意図を考えたようです。井戸田さんは回答に続いて独自に「昆布もタオルもおぼろでいこう」とオリジナルコピーを打ち出し、スタジオに笑いを起こしました。
これに対して、美保子さんが「今年かどうかわからない」としながら選んだのはBの『絵本』です。なんと絵本をご自身で持っているとのことで、正解への期待が高まります。
おぼろタオルの使用感について美保子さんに伺うと、「特にお顔専用のものがすごく良く、作家の林真理子先生もお使いで本当に美肌なんです。なんだか、色んなものが取れます」とコメントしました。おぼろタオル、著名人の間でも人気なんですね。
地元の人なら知らない人はいない、おぼろタオル。明治時代から続く歴史の中で作った、タオルではないものとは？公式ツイッターでの回答結果はAの『歌』が26％で少数。Bの『絵本』は74％と多くの方が選ばれたようです。
着想のきっかけは1通のファンレター
正解は、ご自身でも持っているという美保子さんの回答した、Bの『絵本』でした！
なんと商品開発のきっかけは、会社に届いた1通のファンレターだったとのこと。手紙を送ったのは大阪府在住の20代の女性、にしざわさん。赤ちゃんのとき、おぼろタオルを当てると泣き止んでいたことや、おばあちゃんになっても使い続けたいことなど、たくさんの思いが綴られていました。
しかしそれが、なぜ絵本を作ることになったのか？
実はやりとりしていたところ、その女性が絵本作家を目指している女の子であることが判明。そこで、手紙に書いてあるようなことを、いつか絵本に出来たらいいねという話になったそうです。
そして、手紙を送ってから2年後の今年。にしざわさんと協力して完成したのが、『はたらくタオル』という絵本です。もちろん、赤ちゃんが泣き止むエピソードも入っています。おぼろタオルが、一人の女性が夢を叶えるきっかけになりました。
ファンレターという形で、ダイレクトに思いが伝わってきたのが、すごくうれしかったという森田さん。にしざわさんのタオル愛はもちろん、おぼろタオルのファンを大切にする気持ちがあってこそ、実現したものではないでしょうか。クイズに正解した美保子さんは、「彼女の夢も叶ったし、おぼろタオルさんはホームページなどでも色んなメッセージを発信されていて、いつも読ませて頂いています。タオルと同じで優しい会社。」とコメントしました。
絵本の中にはにしざわさんご本人の経験や、ファンレターの内容も描かれています。スタジオで実際の絵本を見てみると、絵はとても可愛らしく、津餃子やうなぎなど津市にゆかりのあるものも描かれていました。大阪出身のにしざわさんですが、津市への愛も感じられる内容です。にしざわさんは、「地元の皆さんに読んでもらえたことが嬉しい」と話してくれました。
この絵本は全国の書店などで購入できますので、ぜひ手に取って、読んでみてはいかがでしょうか。絵本がきっかけで、おぼろタオルも欲しくなるかもしれませんね。