街中に溢れる、名古屋市民が大好きなものとは?

街中で「金は好きですか?」と聞けば、誰もが「大好きです」と即答する名古屋市民。体で表現して欲しいと言えば、両手を伸ばして「これくらい」と大きな円を描く男性もいるほど。タクシーにオブジェ、しゃちほこ、時計、ポスト、さらにソフトクリームの上にも…名古屋市内には金が溢れています。

さらに名古屋で開催する黄金展は、全国でもトップレベルの売り上げを誇るのだとか。今回の「あらゆるサーチ」は、なぜ名古屋市民は金を好き過ぎるのか!?その謎を徹底調査しました!

タクシー会社が50周年記念で1台だけの特別なタクシーを運行

実際に名古屋市民の皆さんに金について聞いてみると、金色の洋服を着たり金のネックレスを身につけたり、お風呂の浴槽に金粉を浮かべて入るという方も。また、金が好き過ぎてシャンパンゴールドの車を一目惚れで購入した男性もいました。この男性は、「商売成功する人たちって、金が好きじゃなきゃしょうもない」と話します。

フジタクシーは創業50周年記念に、“究極のおもてなし”をコンセプトとして金のタクシー(通称:金タク)を作りました。なんと、この金タクは市内に1台しかない激レアタクシーなのだとか。偶然利用した方は「テンション上がりました」とその場で撮影した写真を見せてくれましたが、これはなんだか運気が上がるような気がします。名古屋市民に限らず「乗ってみたい!」という方は多いことでしょう。

他にも街中でお話を伺うと、誰もが口にする「金大好き」というコメント。名古屋市民45人に「金は好きですか?」と聞いたところ、大好きは14人、好きは26人、そうでもないと答えたのは5人のみ。実に9割が金を好きだと答えました。

今回、街頭インタビューを行ったのは大須商店街。実はこちら、名古屋随一の金スポットだったのです!

商店街に向かうと、まず出迎えてくれたのが金の龍。さらに、商店街の屋根まで金色です。中に入れば、そこら中に金の看板が。招き猫のいる広場には金の柱があり、上を見上げれば巨大な金の玉があります。

なんと商売繁盛を願い、商店街でこの金の玉を転がすイベントも行われているのだとか。その他、金粉を塗ったダンサーによるショーも行われています。これは大須商店街に訪れたら、どこに金があるかキョロキョロと探し回ってしまいそうです。

名古屋だけでしか買えない限定商品

続いて訪れたのが、名古屋駅にあるグランドキヨスク 名古屋。金シャチをモチーフにしたお土産を中心に、ゴールドパッケージの商品は30種類以上にも及びます。実際、これら金土産を買うお客さんはすごく多いそうです。しかも購入するのは、観光客ではなく地元の方の方が多いのだとか。

ちなみに数あるお土産の中で売り上げNo.1なのは、えびせんべいの“ゆかり黄金缶”。この商品が、ゴールドパッケージの先駆けなのだと言います。そこで、なぜ金パッケージにしたのか、坂角総本舗に伺ってみました。

すると“ゆかり黄金缶”は、名古屋でしか買えない商品として開発されたとのこと。名古屋らしいシンボリックなカラーということで、金色が採用されたそうです。

2006年に発売され、今年で15周年となる本商品。年末年始には帰省する人が増えたことで爆発的に売れ、現在はほとんどの店舗で品切れになるほど。2月中旬に販売再開予定ということで、心待ちにしている方は多いかもしれません。

ここまで名古屋市民に愛される理由とは!?

それでは、なぜここまで名古屋市民は金が好きなのでしょうか?そこで、名古屋市民の金愛が最も光るイベント、お正月恒例の松坂屋名古屋店で開催された大黄金展へ。すると今年は寅年ということで、まず目についたのが純金でできた超巨大な虎のレリーフ。お値段はなんと11億円!この他にも3,300万円の金のオルゴール、フルセットで3,759万8千円という純金でできた将棋の駒までありました。

実際に訪れていた名古屋市内に住む女性は、金ネックレス2つと金の小判を約65万円で購入。しかもこの女性、食材を買いに来ただけのつもりが、大黄金展にふっと引かれて来たのだと言います。食材が65万円に・・・ものすごい金愛です。

このイベントは東京・大阪・北海道など全国で開催。しかし、その中でも名古屋は特別なのだそうで、名古屋で開催する黄金展は全国でもトップレベルの売り上げ。直近では全国で3点売れた約1,700万円の仏具のうち、2点が名古屋で売れています。さらに他地域では年1回の開催にもかかわらず、名古屋では今年3回も大黄金展を開催されるそうです。これには、さすがにスタジオでも驚きと笑いの声が出ました。

また、松坂屋名古屋店の宝飾品売り場では、売れに売れている金製品があると言います。それが…

こちら金鯱の大判小判。大判120万円、小判30万円と高額ですが、販売して1年半ほどで約250枚も売れているんです!これは金額にして、なんと約1億4,000万円分にもなります。

そこで売り場の小林勉さんに、なぜ名古屋の人はお金が好きだと思うか聞いてみました。すると、思いがけない人物との関係が…!?

なんと、天下人は金が好きだったという話が飛び出しました。信長は金が大好きで、さらに秀吉も金の茶室を作っていたそうです。そして家康は大判・小判を貨幣として流通させており、こうした金が大好きだった三英傑のDNAが、名古屋市民に受け継がれているのではないか?とのことでした。

スタジオでは東京から名古屋に来た山田美保子さんに、金が多いという印象を受けたかどうか質問。すると美保子さんからは、もともと名古屋の方々にゴージャスな印象を持っていた一方、ここまでとは衝撃的だったというコメントでした。東京の方がもう少し地味で、モノクロっぽいと印象を述べます。アナウンサーの西尾菜々美さんはこれを受け、もともと名古屋にいる身としてはお馴染みの光景ながら、言われてみれば金が多かったと話しました。

数ある金製品の中でも人気な金鯱の大判小判ですが、今月2日新しい商品の販売が始まりました。それが、名古屋城本丸御殿の“竹林豹虎図”のデザインを特殊なインクで印刷した虎の大判小判。なんと1枚132万円する大判が、販売からわずか10日ですでに5枚売れているそうです。ちなみに、竹林豹虎図は2枚セットでようやく完成。つまり完成させるには、264万円かかるということになります。

これについて「いかがですか?」と話を振られた井戸田潤さんは金が大好きということで、力強く「検討しますよ」と返しました。その理由について「良い意味で盛り上がるじゃん」と話し、これには周囲からも同意する声も。確かに金好きな方にとっては、高額とはいえ所有欲を湧きたてられるものがあるのかもしれません。