三英傑=信長・秀吉・家康なのは東海3県だけ!?

今回の「あらゆるサーチ」では、三英傑という言葉が通じるのは東海3県だけなのか、三英傑=信長・秀吉・家康の境界線を大調査します!

というのも、名古屋市博物館の岡村さんによると、三英傑という言葉は、愛知を中心とした地域でのみ使われている言葉なので、三英傑=信長・秀吉・家康は、全国で通じないかもしれないと言うのです。

三英傑=信長・秀吉・家康について名古屋市民に聞いてみると「愛知県民にとっては当たり前って感じですね」「常識なんじゃない?知らない人はモグリかもしれない」との回答が。
そう、名古屋市民にとって、この三人で三英傑は常識なんです!

それでは、三英傑が通じなくなる境界線はどこにあるのでしょうか?
そこで今回は、境界線を調査するため、名古屋を起点に、新幹線が通る駅で「三英傑と言えば?」と地元民10人に聞き込みを行い調査することに。
聞き込みの結果、信長・秀吉・家康と答える人が過半数を下回った所を境界線とします。

果たして、三英傑とは本当に愛知周辺でしか使われていない言葉なのでしょうか?

静岡県・浜松市で調査!三英傑=信長・秀吉・家康は通じるのか!?

まずは東側の境界線を調査するため、愛知県のお隣、浜松駅がある静岡県浜松市へ。
さっそく浜松市民の方に「三英傑と言えば?」と聞いてみることに!

「プラシド・ドミンゴとルチアーノ・パヴァロッティとホセ・カレーラス」
さっそく、予想だにしない外国人の名前が・・・。
どうやらこの3名、3大テノール歌手と言われている方々なんだそう。

浜松市は、「河合楽器製作所」「ヤマハ」といった楽器メーカー発祥の地ということもあり、「音楽の街」と学校の授業で教わるほどだそう。

名古屋から新幹線でわずか30分。
早くも浜松市が境界線になってしまうのでしょうか?

続いて女性二人組に声をかけてみると「徳川家康とかそういうの?織田信長、徳川家康、豊臣秀吉」との回答が。ついに出ました!我々が知る三英傑!

実は、浜松市には徳川家康が築城した浜松城があり、ご当地キャラは出世大名「家康くん」。また、浜松市内には二公像という家康と秀吉の銅像もあります。

浜松市民10人に「三英傑と言えば?」と聞いた結果、信長・秀吉・家康と答えたのは、10人中7人でした!

「三英傑=信長・秀吉・家康」果たして東の境界線は?

次に降り立ったのは掛川駅。
掛川城の城下町で聞いてみると、「信長・秀吉・家康」と答える人が次々と現れました。
掛川市民10人に聞いた結果、10人中5人が三英傑=信長・秀吉・家康と回答。
ギリギリですが、掛川駅もクリアです!

続いて、静岡駅のある静岡市で三英傑について調査します。

「三英傑・・・何それ?広瀬すず、広瀬アリス、加藤諒。静岡市出身で売れている人だから」
ここで初めて、三英傑という言葉が通じなくなりました。

別の方に聞いてみても「徳川家康、栄西禅師、勝海舟?」との回答。

というのも、静岡市周辺にはお茶の普及に尽力した茶祖「栄西禅師」像に勝海舟像、そして徳川家康の銅像があるんです!
銅像がある=三英傑と認識されているのがおもしろいですね。

そう、ここで信長・秀吉の名前がまったく出てこなくなりました・・・。
静岡市には家康が築城した駿府城があるからか、とにかく家康LOVEな街なのです。
名古屋では、三英傑だった銅像が、浜松市で2人になり、静岡市では家康1人になるなど、東に行けば行くほど家康1強の人気に。

静岡市民10人中、三英傑=信長・秀吉・家康と答えたのは、なんと2人だけ。
ということで、東の境界線は掛川駅と静岡駅の間という調査結果となりました。

「三英傑=信長・秀吉・家康」西の境界線は岐阜県?滋賀県?

続いて西の境界線を調査するため、岐阜県羽島駅へ。
ただ、駅前に人がいなかったため、お隣の岐阜市内で調査したところ「三英傑=信長・秀吉・家康」と答える人が続出。
岐阜市民10人全員が、楽々クリアでした。

そこで岐阜県.・岐阜羽島駅のお隣、東海3県を飛び出し、米原駅のある滋賀県へ。

三英傑について市民の方に聞いてみると・・・
「中江藤樹、織田信長、井伊直弼」「織田信長、明智光秀、石田三成」
なかなか3人が出そろいません。

滋賀県には、織田信長が築城した安土城に、豊臣秀吉が築城した長浜城があるため銅像も立っているのですが、家康について伺ってみると・・・

「あまりゆかりの場所がない」
「その3人の中ではあんまり・・・タヌキおやじと言われているから」

なんと、静岡県の家康愛とはまったく逆の展開になってしまった滋賀県。
三英傑=信長・秀吉・家康と答えた人は、10人中3人だけでした!

ということで、「ドデスカ!」調べによると、西の境界線は岐阜県と滋賀県の県境、東の境界線は掛川駅と静岡駅の間となりました。

この結果に、スタジオは大盛り上がり。
井戸田潤さんの「福岡の人にも三英傑は通じなかったが、福岡での三英傑は、井上陽水、タモリ、武田鉄矢と言われた」とのエピソードに、スタジオは大きな笑いに包まれました。

「三英傑」は名古屋で生まれた言葉なので、東海三県で知られているんだそう。
三英傑以外にも、普段当たり前に使っている言葉の中に、実はその地域でしか意味が通じない言葉があるかもしれませんね♪