画像: 島津咲苗 夏の記憶

記念すべき100回大会が、幕を閉じました。愛工大名電、愛産大三河、大垣日大、白山の皆さん、本当にお疲れ様でした。甲子園の舞台に立てなかったチームにも、胸が熱くなる物語が沢山ありました。全ては書ききれませんが、記憶に残すためにも、ブログに書いておこうと思います。

中部大春日丘高校野球部のコーチでOBでもある中野さんは、現在ガンで闘病中。部員たちは「中野コーチを何としてでも甲子園へ連れていきたい」と、一丸となって甲子園を目指していました。強豪・東邦を相手に、8回の時点で8対5とリード。素晴らしい戦いぶりでした。しかし、9回裏に3ランHRを2本浴び、夢はかないませんでした。

試合後の最後のミーティング。中野さんが部員の前に立った瞬間、生徒たちの目から、ずっとこらえていた涙があふれ出しました。何度も何度も涙を拭って、中野コーチの言葉を受け止めていました。最後まで粘り続ける部員たちの姿から「勇気をもらった」という中野コーチ。選手たちに「悔しいな。でもあと一歩、あと一歩のところまできたよな。顔をあげていい。堂々と帰っていい」と声をかけていました。

「自分が〇〇したいから」という感情で動くことが多い毎日ですが、それが「誰かのために」に変わった時、誰も想像しないような大きなパワーが生まれることを学ばせてもらいました。

他にもいろいろなシーンが思い浮かびます。

西尾東高校のスタンドは、後輩が先輩をいじるほどの仲の良さ。「シャララ」応援と言って、点が入った時に2リットルのペットボトルでスタンド全体に水を撒く応援をはじめたそうです!点が入った瞬間、勢いよくスタンドに走っていく球児の笑顔、忘れられません。

中京大中京は、やっぱりすごいです。大阪桐蔭との招待試合の時、桐蔭の攻撃時にも、中京の応援団席から声援が聞こえるのです。「どうして?」とマネージャーに聞いてみると、招待される側はスタンド応援がないから・・・と、誰に言われるでもなく、数年前から自然と相手チームの応援もするようになったと言っていました。この姿勢が「中京らしさ」なのでしょうか。目には見えない伝統が脈々と受け継がれているのを感じました。

東邦のエース扇谷くんは、なかなかピッチングがうまくいかないとき、監督に「キャッチャーなんて使わなくていい。タイヤにぶつけてろ!」と言われ、タイヤにボロボロのボールをぶつける練習を何度もしたそうです。他校から恐れられる存在になった影には、才能はもちろん、悔しさと焦り、甲子園への強い思いがあったのですね。

豊川高校の竹内くんは「フルスイング」がモットー。強打の豊川でしたが、西尾東を相手に準決勝で敗退。監督は「就任以来一番練習したし、一番厳しいルールを課した」と言っていました。100回大会で東西に分かれた今年、甲子園になんとしてでも・・・という思いの強さ、感じました。

球児の皆さん、記憶に残る夏を、ありがとうございました。来年も宜しくお願いします!

画像: 竜女子会トーク

竜女子会トーク

そして、野球つながりでもう一つ。九月号の「月刊ドラゴンズ」に在名6局の女性アナウンサーの特集ページがあります!ぜひ手に取ってみてください。

画像: 琵琶湖が見えるパン屋にて。

琵琶湖が見えるパン屋にて。

そして、9月15日の『デルサタ』では、私の地元・滋賀県を浅尾美和さんとともに紹介します☆こちらも楽しみにしていてください!

2018年8月30日(木)島津咲苗アナのブログより

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