職場の女性2人とあいまいな関係を続ける主人公と、男に隙だらけで都合が悪くなるとうそをつくヒロイン。
男と女の修羅場という修羅場が詰め込まれた、星里もちるさんの異色の恋愛漫画「本気のしるし」が実写ドラマ化され、毎週月曜深夜0時54分からメ~テレで放送されています。
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メガホンをとったのは、映画「淵に立つ」で、カンヌ映画祭「ある視点」部門審査員賞に輝いた監督・深田晃司さん。
主人公・辻一路役には森崎ウィンさん、ヒロイン・葉山浮世役には土村芳さんです。

©星里もちる・小学館/メ~テレ
お二人ともしぐさやたたずまいが印象的で、ほぼ満場一致で決定となりました。
原作漫画のドロドロで容赦がなく、しかし本質をつく面白さを損なわぬよう、脚本は改稿を繰り返しました。
打ち合わせで深田監督がこだわっていたのは、社会的には批判され嘲笑されがちなヒロイン・浮世というキャラクターの描き方でした。
「彼女の男にこびるような態度は、男社会を生き抜くために男が求める姿を無意識に身にまとってしまったもの」。
女性の描き方を大切にしている深田監督らしい、人間の弱さを肯定するような考え方です。
愚かにみえる人間たちの転落ストーリーの裏に込められた思いに、少しでも触れていただけるとうれしいです。