繊維業の名残“のこぎり屋根”工場がリフォームで驚きの新活用

今回、「マチQ」が伺ったのは愛知県一宮市です。一宮市で多く見られる“のこぎり屋根”の建物について、最近ある変化が起きているのだそうです。

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一宮市では、昔から繊維業が盛ん。繊維の製造は、のこぎり屋根と呼ばれる伝統的な形の建物で行われていました。実は一宮は、全国でもトップレベルでのこぎり屋根の建物が多く現存していて、その数は約2000棟。さらに現在のこぎり屋根の建物はオシャレなカフェになったり、なんと壁がスケルトンになったり。続々と驚きのリフォームを遂げているんです。

そんな中、のこぎり屋根の建物が昔から好きだったという、一宮市で働く建築士の宮坂英司さんは20年前くらいからの夢を叶えたのだとか。のこぎり屋根が好き過ぎるあまり、今年のこぎり屋根工場をあるものにリフォームしました。

画像2: 繊維業の名残“のこぎり屋根”工場がリフォームで驚きの新活用

それが、ご自分のオフィス。築約60年ののこぎり屋根工場が、剥がれてしまっていた壁を白く塗ったり、木を張り替えたりしてオシャレな外壁に。代名詞でもあるのこぎりのような形の屋根も、しっかり残っています。

画像3: 繊維業の名残“のこぎり屋根”工場がリフォームで驚きの新活用

室内もキレイにリフォームされていますが、梁や工場時代の機械は当時のまま。細部にこだわりが感じられます。

リフォームした建物、一番のお気に入りポイントは?

画像1: リフォームした建物、一番のお気に入りポイントは?

ここでクイズです!

宮坂さんがリフォームしたのこぎり屋根の建物で、一番気に入っている所はどこでしょう!?

A.天井の窓 B.壁のレトロさ

スタジオでは「難しい」という声も挙がったこの問題。見事なビフォーアフターを遂げたオフィスの中で、いったい何が一番のお気に入りなのでしょうか。

井戸田潤さんは少し悩みつつも、Aの『天井の窓』を選択。のこぎり屋根は光を取り入れるように作ってあるため、そこを再利用したということではと考えたようです。このボケのない真面目な回答には、スタジオが「おー」という感心の声でざわつきました。確かに井戸田さんなら、ちょっと面白い回答…期待してしまいますね。

これに対して、山田美保子さんは両方こだわっているだろうと考察しつつ、選んだのはBの『壁のレトロさ』です。

画像2: リフォームした建物、一番のお気に入りポイントは?

公式ツイッターでの回答結果はAの『天井の窓』が73%で多数。Bの『壁のレトロさ』は27%となっています。

古さと新しさを融合したリフォーム建築

画像1: 古さと新しさを融合したリフォーム建築

正解は、公式ツイッターでも多数回答を得たAの『天井の窓』でした!

上から光が入ってきたり、空が見えたり。なかなか事務所で働いていて空が見えることはないので、すごく気に入っているのだそうです。ふと疲れたタイミングで、上を見上げると空が見える。とても素敵なオフィスではないでしょうか。

のこぎり屋根の建物には、屋根の下に窓があるのが特徴の一つ。蛍光灯などの人工照明が普及する前、窓から自然光を効率よく取り入れて作業するため、この形を採用したのだとか。

画像2: 古さと新しさを融合したリフォーム建築

ちなみにBの『壁のレトロさ』は2番目のお気に入り。今年建てたばかりの建物ですが、当時のまま残している部分もあります。「両方こだわっているだろう」という山田さんの考察、実は正解だったんですね。

古い所は古いまま、新しくする所は新しくする。それをうまく融合させることが好きだという宮坂さん。機会があれば古い建物を、またリノベーションできたらすごくいいと話します。

正解した井戸田さんですが、ちょっと複雑な心境の様子。真面目に回答したのが、ちょっと恥ずかしくなってしまったようです。そんな井戸田さんも、昔は身近にのこぎり屋根の建物が良くあったと言います。

実はこのリフォームされた建物、他にも3つの会社が入っているシェアオフィス。希望者を募った際は、多くの見学者が訪れたそうです。こんな素敵なオフィスなら、いつも以上に仕事がはかどりそうですね。

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