知多半島の最南端、山海海岸に出現するアート作品とは?
愛知県知多半島の最南端、南知多町にある山海(やまみ)海岸。ここで、あるアート作品が話題になっていると聞いて、さっそくマチQが調査に行ってきました!
広大な砂浜にのびのびと描かれた何頭ものイルカたち。気持ちよさそうに泳いでいる様子はまさに巨大なアート作品!
そう、話題になっているというのはこの砂浜アートのことだったんです。
描いた人に直撃取材。描いた理由は、まさかの「趣味」!
この砂浜アートを描いたのは、三重県菰野(こもの)町在住の柵山(さくやま)直之さん。
なんとこれらは柵山さんが趣味で描いているものなんだとか!月に3回ほど山海海岸を訪れて描いているんだそうです。これにはスタジオからも驚きの声が!!
山海海岸はなだらかな浜辺が数キロにわたり続いていて、絵を描くには最適なコンディション。柵山さんは波の音を聞きながら砂を引いているだけでとっても癒されるそうです。
そう、砂浜アートは絵そのものだけでなく、波の音や海風も立派なアートの一部。イルカが今にもジャンプして泳ぎだしそうに見えるのは、自然の中で海の音や空気感と一緒にアートを体感しているから。描く人も見る人も癒されるのが砂浜アートの大きな魅力なんですね。
どうやって描いているの?ふれあいと笑顔が生まれる、素敵な制作過程
砂浜アートは、熊手やホウキなどの日用品を使って描いているそうです。湿った砂をひっかいて、色の濃淡を出すことで絵を浮かびあがらせています。この描き方は柵山さんが独学で編み出した手法なんだそうですよ。すごいですね!
柵山さんが一人で描いていると、砂浜を訪れた人や町の人々が声をあげて驚いたり喜んだり。ときにはお手伝いして一緒に描くこともあるのだとか。人々の触れ合いや応援は柵山さんにとって大きな励みになるそうです。知らない人同士が協力し合って作るアートって、想像以上に素敵ですよね。
砂浜アートを描く柵山さんの職業とは…?スタジオのアイドル対決に注目!
ここで柵山さんから突然のクイズ!
「砂浜アートを描いている、柵山さんの職業は何でしょう?」
A.ガーデンデザイナー B.イラストレーター
スタジオの須田亜香里さんは…
「率直にイラストレーターだと思います!絵がとっても上手でしたもんね!」と回答。
一方、初参加の河合郁人さんは…
「砂のことを良く知っていたので、ガーデンデザイナーでAじゃないですか?」と真っ向勝負!確かに、砂の性質を知っていることも砂浜アートには重要…!
さすがモノマネの得意な河合さん、細かいところに気が付いてますね…!
さて。軍配はどちらに…?
砂浜アートと柵山さんの職業との意外な共通点とは!?
正解はA.ガーデンデザイナー でした!
柵山さんは普段、個人のお宅や商業施設の庭造りをされているそうです。デザインだけでなく工事まで行うそうで、やはり、河合さんの言う通り施工の知識や技術がこの砂浜アートに生かされていたんですね…!
柵山さんに庭造りと砂浜アートの共通点を教えていただきました。それは「描いたものが波で消えてしまう」という、儚さ。
限られた時間を味わうという、侘びさびの世界にも通じる心がこの砂浜アートには隠されていたんですね…!
今回のイルカアートの製作時間は約1時間。
普段お仕事で使われている道具で描かれているそうです。
今回見せていただいたイルカアートの他にも、これまでの作品の数々はインスタグラムで楽しめるそうです。(@maygardens.sakuyama)
わずか2時間ほどで消えてしまう砂浜アート。限られた時間の美しさ、はかなさをぜひ皆さんも感じてみてくださいね♪