「繋ぐ想い、挑む夏。」球児たちにとって2年ぶりに甲子園を目指す夏もいよいよ大詰め。多くの球児たちが涙を流してきました。その一人が岐阜・中京高校の小田康一郎選手(3年)。2年前の夏、当時1年生ながらレギュラーの座を勝ち取ると、勝負強い打撃で甲子園でも大活躍。中京高校創部初、甲子園ベスト4の立役者となりました。
あれから2年、打者として4番バッターを任されるようになっただけでなく、投手、さらにキャプテンも任されるチームの大黒柱に成長した小田選手。おととしの先輩の想い、そして去年、コロナで大会が中止となり、甲子園を目指せなかった先輩の想いや、様々な想いを受け継ぎながら、今年の甲子園出場を目指していました。
ところが迎えた岐阜大会初戦は接戦となり、最後は自らの暴投でサヨナラ負け。「仲間と楽しく出来た。感謝しかありません」。試合後、涙を流しながらも、一人ひとりに「ありがとう」と声を掛けていた小田選手。最後までキャプテンらしく振る舞う彼の姿に心を打たれました。
メ~テレでは、そんな球児たちの〝アツい姿〟を『駆けろ球児の夏』と題して、朝の「ドデスカ!」夕方の「アップ!」そして夜の「甲子園への道」で連日お届けしています。ぜひテレビでご覧ください。(スポーツ部・川島正寛)
※朝日新聞名古屋本社版 2021年7月28日掲載『教えて!ウルフィ』/「球児のアツい姿伝える」