ついに第10弾。メ~テレドラマ「名古屋行き最終列車」です。2012年12月に4夜連続で始まり、毎年連ドラやスピンオフを制作し、全64話になりました。10年前はドラマ制作が珍しかったのでとにかくお祭り騒ぎ。最終シーンの撮影ではカメラマンと「(楽しい撮影が)もう終わっちゃう。寂しいね」と疲労困憊(こんぱい)の中で語り合ったものです。
当時は10年も続くとは思いもしませんでした。昔からメ~テレでドラマやバラエティーに出てくれていた六角精児さんが「相棒」で有名になり、「今こそ鉄道ドラマだ!」と始めたこの企画。六角さんや大杉漣さんの出演から次々素敵な俳優さんが加わり、「名古屋行き」の大きな魅力となりました。協力者も年々増えて本当にありがたかったです。弥富の養魚場、中村の青果店、熱田の中華料理店、個人のお宅のご協力も。「今年はお休み」と連絡すると「残念~。来年はぜひ」と言っていただけて、うれしい関係が続いています。
今まで赤い電車(名古屋鉄道)推しのドラマでしたが、10周年は路線を広げ、長良川鉄道、リニモ、樽見(たるみ)鉄道、あおなみ線の四つの鉄道の協力を得ました。地元感あふれる素晴らしい映像の新しい「名古屋行き最終列車」、ぜひご覧ください。17日月曜深夜0時15分スタートです。(神道俊浩監督)
※朝日新聞名古屋本社版 2022年1月12日掲載『教えて!ウルフィ』/「名古屋行き」に新路線