岐阜市民が愛してやまない冷やしたぬきそばの魅力とは?
今回の「あらゆるサーチ」は、「岐阜市民のソウルフード 冷やしたぬきそばの実態 大調査」をお届けします!
そもそも冷やしたぬきそばとは、岐阜市京町にある、創業1928年のそば屋「更科」が生んだ人気商品です。天かす・甘く煮た油揚げ・甘辛のつゆを豪快に混ぜてかき込みます!
お店に来ていた大垣市民は「癖になる味っていうんですかね。最高にうまいっすね」とコメント。また、岐阜市民は油揚げを大絶賛。油揚げを3枚増しにしているそうです!
提供時間の速さも魅力です。注文から提供まで、わずか約30秒!忙しいサラリーマンにもぴったりですね!店内には、「かれこれ50年通っている」という岐阜市民や「家族全員更科の大ファン」という方まで。更科は第二の故郷のような存在だそうです。
そこで、「冷やし?」と書かれたフリップを用意。普通なら「中華」と答えそうですが、岐阜市民はどう答えるのでしょうか。
岐阜市民30人に調査した結果、「中華」と答えたのは8人、「たぬき」と答えた岐阜市民は半数以上の18人でした!ある岐阜市民は「冷やしって言われたらそれしか出てこなかった」そうです。また、「夏も食べるし年越しにも食べるし、年中冷やしたぬきそば」という方もいました。冷やしたぬきそばは、岐阜市民の生活に根付いたソウルフードなのですね!
冷やしたぬきそば専門店からオリジナルの1杯まで!
そんな冷やしたぬきそばに、ある変化が。「ドデスカ!」調べで、岐阜市周辺では「更科」以外に、8店舗が冷やしたぬきそばの提供を開始していました!
去年4月にオープンした、岐阜市七軒町の「そば家 吉右衛門」では、細切りの油揚げが特徴の冷したぬきそばを提供しています。店主の寺坂勝明さんによると、友人や知人にメニューの相談をしたら「冷やしたぬきは必ずやれ!」と言われたそう。「岐阜の人の冷やしたぬき愛を見くびっていました」とコメントしています。今では、お客さんの7割が注文する人気No.1メニューだそうです!
モレラ岐阜に去年3月にオープンした「そば すする」でも、人気No.1は冷やしたぬきそば。
また、去年4月にオープンした、岐阜市泉町の「冷したぬき天国」は、なんと冷したぬきそば専門店!代表の萩原雅規さんは、実家が50年くらいやっているうどん・そば屋さんとのこと。「この世の中で誰よりも冷やしたぬきそばを食べてきたのは俺なんじゃないか」と言うほど、冷やしたぬきそばを愛しています。そんな愛してやまない冷やしたぬきそば一本で勝負しているそうです!
ちなみに、冬は温かいたぬきそばも食べられますが、冬でも冷したぬきそばが圧倒的にNo.1とのこと。
また、そば店でない店でも、冷やしたぬきそばを新たに始めていたんです!岐阜市玉宮町の居酒屋「御瑠草」では、今年から冷やしたぬきそば「鬼蕎麦」を提供しています。基本の天かすに加え、油揚げの代わりに甘く煮た超厚切りの豚肉、そして極太麺が特徴です!ほかとは違う、個性的な冷やしたぬきそばでおいしそうですね。
店主の渡邉健一さんによると、「二郎系のラーメン屋さんの影響を受けたそば」とのこと。「更科」に寄せながらも、違うところを出していかないと、と開発したそう!
さらに、岐阜市長良福光の「ラーメン天外 長良店」では、去年の夏から中華麺の冷やしたぬきを販売しています!岐阜市民に感想を聞いてみました。
「甘辛いスープがおいしい。」
「しっかり和風で油揚げもちゃんと甘くてつゆに合って美味しい。」
「そばの中でもラーメン感覚で食べられて好きです。」
店長の橋詰克也さんによると、単純にはやっていそうなので乗っかりたいなと思った、とのことです。また、本家の更科に対するインスパイアとして、ポイントはいかに似せるかと、いかにオリジナリティを出すか、だったそうです。
コンビニでも冷やしたぬきそばを楽しめる!?開発担当者を直撃!
さらに、岐阜市民から驚きの情報が。「更科のそばが食べたいと言ったら、『コンビニにあった!』ってパパが買ってきてくれた」とのことです!更科に近い味で、おいしかったとのこと。ほかにも、コンビニで手に取ったという岐阜市民がいました。
実は、今年5月、コンビニ大手のセブン-イレブンとローソンが、東海3県限定で冷やしたぬきそばの販売をスタート!昔から愛されるメニューを、なぜいま商品化したのでしょうか。開発担当を直撃しました!
セブン-イレブン・ジャパンの橿尾菊世さんによると、「岐阜県のセブンイレブンのオーナーさんに、直近でよく冷やしたぬきそばを売りたいと要望をもらっていた」とのことです。「更科」や「冷したぬき天国」を食べ歩きして、開発したそうです!売れ行きは好調で、販売期間の延長を検討しているのだそう。
続いて、ローソンの冷やしたぬきそばは、あの「更科」が監修!ローソンの安藤博洲さんによると、「岐阜県で働くローソン社員にアンケートをした結果、更科が監修してほしい店舗で1位だったので発売に至った」そうです。両社とも、岐阜で働く人の熱い要望で誕生したのです。安藤さん自身も「更科」のファン。「一ファンとしても、商品に携わることができてよかった」とのことです。
冷やしたぬきそばがコンビニで商品化されるほどブームになったのは、みんな「更科」が好きすぎるからですね!「更科」の代表である水野信さんは、このブームについて「熱烈なファンもいるし助けられている部分は大きい。冷やしたぬきそばがじわりじわりと浸透していってくれればありがたい」とコメントしています。
岐阜市民のソウルフードとして広く愛されている冷やしたぬきそば。本家の「更科」はもちろん、さまざまなお店が独自の冷やしたぬきそばを提供していることがわかりました。コンビニでも食べられるとのことで、岐阜市民にとってますます身近な存在になっているのですね!皆さんも、冷やしたぬきそばをお目当てに岐阜県を訪れてみてはいかがでしょうか♪